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庭じまいの費用と手順|庭をまるごと片付ける

庭じまいの費用と手順|庭をまるごと片付ける

庭をまるごと片付けたいのに、木も石も池も塀も残っていて、どこに何を頼むのかが決まらないまま止まる。

庭じまいの総額は小さな整理で10〜30万円程度、庭全体では50万円を超えて数百万円まで動く。金額を決めるのは庭の広さではなく、搬出経路と処分するものの種類。この2つを先に固めると見積りが読める。

この記事の目次
  1. 庭じまいの総額は、庭の広さより運び出し方で決まる
  2. 項目別の費用目安と、見積書で先に見る3行
  3. 庭じまいの手順は7段階
  4. いつやるか。受け付けてもらえる時期に限りがある
  5. 造園・外構・解体・シルバー人材センターの線引き
  6. 草木・石・土の行き先で、金額が数万円ずれる
  7. 自分でやれる範囲と、手を出さない作業
  8. 空き家の庭を放置すると、税の扱いが変わる場合がある
  9. 隣家との境界と、着工前に必要な手続き
  10. 目的別に、どこまでやるかの目安

庭じまいの総額は、庭の広さより運び出し方で決まる

庭じまいは、庭木や庭石、池、塀、物置を整理して管理できる量まで庭を減らす作業の総称。

費用は作業費(人件費)、処分費、運搬費、重機と諸経費の4層。後ろの3層は庭の広さではなく搬出経路で決まる。

規模別の総額として業者が公開している幅は、部分的な整理で10〜30万円程度、庭全体の中規模な工事で30〜50万円程度、広い庭を大きく作り替える工事で50〜300万円程度(愛知県の外構業者堀央創建の公開記事、2026年7月30日確認)。

相談者相談者
同じ庭を見てもらったのに、見積りが2社で倍近く違います。
実家じまいナビ編集部実家じまいナビ編集部
処分費と重機回送まで入った見積りと、作業費だけの見積りを比べている場合が多い。まず4層がそろっているかを確かめる。

項目別の費用目安と、見積書で先に見る3行

作業ごとの目安。

作業目安(幅)出所
庭木の伐採(高さ3m未満)1本あたり約4,000〜7,000円植木屋の公開料金表
庭木の伐採(高さ3〜5m)1本あたり約10,000〜23,000円植木屋の公開料金表
庭木の伐採(高さ5〜7m)1本あたり約30,000〜33,000円植木屋の公開料金表
抜根(幹が太い株)1株あたり約40,000〜95,000円不動産会社の公開記事
草の除去50㎡あたり約8,000〜15,000円不動産会社の公開記事
防草シート+砂利の仕上げ1㎡あたり約3,000〜5,000円外構業者の公開記事
庭石の撤去たて×よこ×高さ(m)×約12,000円の体積単価不動産会社の公開記事
石灯籠の解体重量1kgあたり約30〜45円不動産会社の公開記事
池の解体1㎡あたり約15,000〜30,000円不動産会社の公開記事
池の埋め戻し1㎡あたり約2,000〜5,000円不動産会社の公開記事

伐採の幅は植木屋革命クイック・ガーデニング、その他は空き家買取隊と前掲の外構業者の記事(いずれも2026年7月30日確認)。7m以上の高木や電線に近い木は現地見積りになる。

見積書で最初に見る3行

  1. 処分費が一式になっていないか。数量(㎥またはt)×単価で書けるものを一式にされると、当日の増減が追加請求になる。
  2. 重機回送費と運搬費が入っているか。
  3. 残土と残置物の扱い。抜根や池の解体では土が余る。行き先と物置の中身の扱いを書面で確認する。

項目別の相場は個別記事にある。庭石の処分費用、庭木の伐採費用、ブロック塀の解体費用、庭の池を埋める費用を先に読むと、見積りの数量欄が読める。

\ 金額だけ先に知る /

現地を見てもらう前でも、条件を伝えれば概算は返ってくる。契約の前に金額だけ比べられる。

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庭じまいの手順は7段階

相見積りの前に、①〜③を自分の手元で決めておく。

  1. 現況を数える。庭の面積、木の本数と高さ、石の数と大きさ、構造物(塀・池・物置・カーポート)。写真を全方向から。
  2. 残すものを決める。全部撤去か、管理できる量まで減らすか。
  3. 仕上げを決める。土のまま、防草シート+砂利、コンクリート舗装、人工芝。
  4. 同じ条件表で相見積り。①〜③を1枚の紙にして各社へ渡す。
  5. 廃棄物の行き先と許可を確認。誰がどこへ運ぶのか、何の許可があるのかを書面で(後述)。
  6. 近隣へ先に伝える。重機・粉じん・車両の停め方でもめる。連絡を業者と分担する。
  7. 完了時に写真と書類を受け取る。撤去後の状態、処分の記録、追加が出た場合の内訳。

相続した家なら名義と相続人の合意を先に済ませる。全体の順番は実家じまいの進め方に置いている。

いつやるか。受け付けてもらえる時期に限りがある

時期は、庭木に向く季節と、業者が受けられる時期に分かれる。実務で効くのは後者。堺市シルバー人材センターは一部の区で植木剪定の新規受付を停止し、柏市シルバー人材センターは除草の作業時期を令和8年4月以降としている(2026年7月30日確認)。

落葉樹は葉が落ちてから切る方が容積が小さく処分費が下がる。着手の判断は、①倒れると危ない木や塀があるか、②今年の草を自分で刈れるか、③相続や売却の予定があるか、の3つで足りる。

伐採前のお祓いは義務ではない

古い庭木を切る前のお祓いは造園業者の記事で紹介されている(つくばガーデン、同日確認)。慣習であって制度上の義務ではない。

造園・外構・解体・シルバー人材センターの線引き

庭じまいは複数の業種にまたがる。

頼み先得意注意
造園業者・植木屋樹木の伐採と抜根、残す木の判断塀や池の解体、重機工事は外注になる
外構業者撤去から整地、砂利や舗装の仕上げまで一括仕上げ工事とセットの提案になりやすい
解体業者塀・池・土間・カーポートの撤去、重機作業庭木を残す前提の剪定には向かない
シルバー人材センター草刈り、低木の剪定の軽作業危険作業は受けない。時期により受付停止
不用品回収業者鉢・物置の中身・庭家具の搬出樹木や石は許可の範囲を確認

許可の確認が実務上いちばん効く

1件500万円以上の解体工事は建設業許可(解体工事業)が必要で、未満でも都道府県への解体工事業登録が要る(環境省・建設リサイクル法の概要、2026年7月30日確認)。がれきや草木を運ぶには収集運搬の許可も別に要る。許可の番号を見積書に書けるかを聞くだけで頼み先が絞れる。

シルバー人材センターは安いが、条件がある

市原市シルバー人材センターは植木の剪定が日額約16,000円から、除草が日額約12,000円から(令和8年4月1日改定・消費税と事務費を含む)。剪定は4時間以上、除草は3時間以上からで、大木の伐採など危険な作業は受けない。堺市は基準額に事務費(一般で10〜15%程度)が加わる。柏市は切枝や刈草を事業系一般廃棄物として扱い、処理費を10kg単位で別に算出している(同日確認)。安いのは作業費で、処分費は別に乗る。

草木・石・土の行き先で、金額が数万円ずれる

費用が読みにくいのは、捨て方が自治体ごとに違い、誰が切ったかで扱いが変わるため。

自分で切った枝と、業者が切った枝は別扱い

横浜市では、自分で剪定した枝は家庭ごみとして出せる(長さ50cm未満、1回に両手で抱えられる束が2〜3束程度)。業者に委託した場合は事業活動に伴うごみになり、粗大ごみとしては出せない(横浜市・粗大ごみFAQ、2026年7月30日確認)。千葉市は可燃ごみの枝を太さ約10cm・長さ約50cm以内、資源収集日は太さ約20cm・長さ約100cm以内とし、業者が剪定したものは収集しない(千葉市・剪定枝等の再資源化事業、同日確認)。

土・石・ブロックは収集の対象外になりやすい

港区は土・砂や石、ブロック、レンガを廃棄物ではないとして収集せず処理業者を案内し(港区)、相模原市も土・石・砂とコンクリート製品を処理できないものに挙げている(相模原市、いずれも同日確認)。庭石や砂利は行政の収集ルートに乗らない前提で予算を組む(庭石の処分費用)。自分の市で確認するのは、①自分で切った草木を出せる量とサイズ、②土・石・コンクリートを収集するか、③持ち込み施設と予約の要否、の3点。

自分でやれる範囲と、手を出さない作業

DIYで下げられるのは作業費だけで、処分費と運搬は残る。

自分でやれる業者に渡す
草むしり、刈った草の袋詰め高さ3mを超える木の伐採
膝下から腰までの低木、つる、鉢の片付け脚立や屋根の上でのチェーンソー作業
プランターや小物の分別抜根、重い庭石、石灯籠
自治体が認める量の土や小石を少量ずつブロック塀、池、土間コンクリート

右側の作業は、事故が起きたときの損害が作業費を大きく超える。

\ 一部だけ頼む /

草刈りや庭石の運び出しなど、単発の作業だけを口コミと料金で比べて頼める。全部をまとめる前の切り出しに向く。

作業の料金を比べる

空き家の庭を放置すると、税の扱いが変わる場合がある

2023年12月13日に改正空家法が施行され、管理不全空家等という区分が加わった。放置すれば特定空家等になるおそれがある空き家を、市区町村が指導し、改善されなければ勧告できる(国土交通省・改正法の関連情報、2026年7月30日確認)。

効くのは税の側。固定資産税の住宅用地特例は課税標準を200㎡以下の部分で6分の1、超える部分で3分の1に減額するが、勧告を受けた特定空家等と管理不全空家等の敷地は除外される(国土交通省・住宅用地特例に係る空き家対策上の措置、同日確認)。国の基本指針では、特定空家等になるのを防ぐ措置として修繕とならび立木竹の伐採が挙がっている(空家等に関する施策の基本的な指針、同日確認)。判定は市区町村の運用によるので、課税の扱いは担当課へ。編集部は税額の計算をしない。

隣家との境界と、着工前に必要な手続き

越境した枝は、切る前に手順が決まっている

2023年4月1日施行の民法改正で、越境された土地の所有者が自ら枝を切り取れる場合が明文化された。原則は竹木の所有者に切除させることだが、①催告したのに相当の期間内に切除しないとき、②所有者や所在が分からないとき、③急迫の事情があるときは自ら切れる。相当の期間は基本的に2週間程度とされ、費用は竹木の所有者に請求できると考えられている(横浜市・越境した枝の切取りルールの改正について、2026年7月30日確認)。越境している側なら切除は自分の義務で、切った枝を隣地へ戻す行為は不法投棄に当たる可能性がある(伊勢崎市、同日確認)。

ブロック塀の撤去には補助制度がある場合がある

横浜市の令和8年度ブロック塀等改善事業は、道路等に面し高さ1m以上で地震時に倒壊するおそれがあると判定された塀が対象。除却は工事費の10分の9か塀の長さ1mあたり約13,000円で計算した額の低い方が上限。新設と合わせた上限は10m未満で約30万円、10m以上20m未満で約40万円、20m以上で約50万円。施工業者は市内に本社のある事業者に限られ、事前相談から回答まで約2か月(横浜市・ブロック塀等改善事業、同日確認。予算の上限に達し次第受付終了)。金額より時間が問題で、先に工事契約を結ぶと対象外になる自治体がある(ブロック塀の解体費用と助成金の条件)。

大きな外構工事では届出が必要になる

建築物以外の工作物の解体工事は請負代金500万円以上で建設リサイクル法の対象になり、発注者が着手の7日前までに都道府県知事へ分別解体等の計画を届け出る(環境省・建設リサイクル法の概要、同日確認)。届出は業者の代行が一般的で、誰が出すのかを契約時に決める。

目的別に、どこまでやるかの目安

適量は庭の状態ではなく、この先の使い方で決まる。

この先の使い方最低限やることやらなくてよいこと
自分または家族が住み続ける危険な木と塀、転倒しやすい段差の解消庭全面の舗装
人に貸す草木の管理負担をなくす仕上げ、越境の解消装飾のための造園工事
建物を残して売る雑草と越境の処理、内見時に危険がない状態庭石や池の完全撤去
建物ごと解体して売る相見積りと解体範囲の確定庭だけの先行工事
しばらく空き家のまま持つ倒木のおそれがある木、越境枝、繁茂した草仕上げ工事

売る可能性があるなら、庭に手を付ける前に査定を取る方が損が小さい。庭石や池を数十万円かけて撤去しても、買主が建物ごと解体する計画なら価格に乗らない。

\ 手を付ける前に金額の目安を持つ /

相場を知るだけの利用でも問題ない。庭にいくらかけるかの判断材料になる。

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項目ごとの内訳は庭木の伐採と池の埋め戻しにある。

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実家じまいナビ編集部

実家じまいナビ編集部 |沖縄に売れない土地を持つ当事者が運営

実家じまいナビ編集部です。運営者自身が沖縄に売れない土地を相続し、出口が見つからないまま維持している当事者です。役所と業者を回って分かった順番、実際にかかる費用、先に知っておけば防げたことを記録しています。法令の解釈が必要な部分は断定せず、調べ方と相談先を示す方針です。

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